WBC、とは言ってもボクシングではない。もちろん野球でもない。いよいよ26日が近づいてきた。そう、キックボクシングである。
この興行は屈指の好カード揃い踏みである。
中でもオイラの注目は、藤原あらしvs山本ノボル。
このまま時代の波に飲まれていくと思われた山本が最近すこぶる調子が良い。
この選手は頭脳的な試合運びをする選手で、変則的な試合をする事も多い。
しかし変則的な選手にありがちな下手くそなフォームではなく、実に洗練されており芸術的で見とれてしまう程である。
20年近くこの選手を見ているが、今回は上手くいけばあらしを完封するのではないかと、ちょっと期待している。
あらしは左ミドルを軸に組み立て、パンチや肘を活かすサウスポー。
対する山本はオーソドックスだがスイッチも出来る器用な選手である。そして山本もミドルを得意とし、パンチのラッシュ以外はひじヒザ前蹴り何でも器用にこなす。
何より冷静沈着に心理戦やフェイントで相手を手玉にとるのがうまい。一見ガードも甘そうに見えるが、距離感と勘による天才的なディフェンス技術もある、とは言っても歳が歳なのでそれは衰えているか。
なにはともあれ、山本にとって、蹴りを軸に組み立てるあらしはやり易いタイプだと思うのだ。
山本は本来左ミドルを最も得意とするが、右ミドルも予備動作がなくしかも重い。そして多分あらしより足が長い!
何が言いたいかと言うと、蹴り合いで山本が主導権をとり、あらしはズルズルと後半までペースを取られ判定負け、と言う可能性も十分ありうる、ということだ。
全盛期のラビット関を完封したあの時の様にもう一度タイトルを取って欲しい。
しかし心配なのはとてつもなく打たれ弱いことだ。
もちろん今回の興行は他にも山本真弘VS羅紗陀、山本佑機VS高橋誠治、TURBOVS中須賀芳徳、大槻直輝VS加藤竜二、大和侑也VS一貴や、国崇、山内、梅野など、てんこもりな内容。是非とも行ってみたいと思う。
それにしても毎回思うが、山本って名字多いな。。。
[0回]
PR